講座
筋疾患の病理学的診断の実際〈第6回〉
里吉 営二郎
1
,
木下 真男
1
1東邦大学医学部阿部内科
pp.749-757
発行日 1968年7月1日
Published Date 1968/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202410
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VI. Pathognomonic diseases その3
10.寄生虫症
寄生虫による筋障害は比較的まれであるが,時には生検筋中に虫体,あるいはcystその他の状態で発見されることがあり,診断の助けとなることがある。時には寄生虫症としてはまつたく無症状に経過し,筋生検によつて偶然に見出されることもある。trichinosis, cysticercosis, echinococcosis, sarcosporidiosis, toxoplasmosis, tripano—somiasisなどの際に筋中に感染が見られるといわれている101)。ここでは日常発見される可能性の多い一,二のものについて略記する。
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