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潜在脊椎破裂,他
Results of treatment of progressive lesions in spina bifida occulta five to ten years after laminectomy.,他
James, C. C. M.
,
Lassman, L. P.
pp.463
発行日 1968年5月1日
Published Date 1968/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202375
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- Abstract 文献概要
本症で脊髄,根に及ぼす発育障害があれば,進行性筋アンバランス,下肢変形,栄養性潰瘍,失禁などの症候群を呈する。そしてこれは手術的に治療可能で,laminectomyで,髄や根に影響する外的奇形を是正し,同時にそれを精密に観察すべきである。著者らの経験150例,うち増悪は1例で,数年前lumbosacral lipoma手術の瘢痕に根が埋つていたため。術後5〜10年,臨床的に正常5例,増悪1,不変11,やや好転しかし大体不変6,改善17。不変11は増悪を防ぐために手術したもので,手術時所見からして不変は当然と考えられた。このうち3例foot—stabilization手術。他の3例はdia—stematomyelia。多少軽快したらしい6例では5例がdiastem (knee—jerk回復2, ankle jerk 回復2,趾潰瘍治癒1)。残る1例は感覚がよくなつたというもの。改善17例を一側知覚(7),失禁(5),cavovarus(4),paraplegia (1)にわける。知覚改善7例は趾知覚なお不変,うち2例は整形手術を要した。失禁5例,うち1例はcavovarus回復,1例はplantar response回復,1例はspasmに小手術で回復。残る2例は成人で既報告。cavovarus4例,幼児の足変形は成長すると増悪する。これに対し術後spasm消失3,全治1。paraplegia1例は手術時まつたく弛緩していたが,今では筋機能回復,膀胱知覚やや障害のこる。以上から本手術で回復しないのは,生誕時からあつた失禁である。
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