Japanese
English
原著
Eccrine Poromaの1例—とくにその電顕像について
ULTRASTRUCTURAL FEATURES OF ECCRINE POROMA
諸橋 正昭
1
,
日戸 平太
,
岡 吉郎
1,2
Masaaki MOROHASHI
1
,
Heita NITTO
,
Kichiro OKA
1,2
1新潟大学医学部皮膚科学教室
2長岡赤十字病院皮膚科
1Department of Dermatology, Niigata University School of Medicine
2Section of Dermatology, Nagaoka Red Cross Hospital
pp.43-49
発行日 1975年1月1日
Published Date 1975/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201383
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49歳,男子の右肩に生じたeccrine poromaについて電顕的検索を行なつた.
腫瘍細胞の細胞内管腔形成像と細胞外管腔形成像が観察された.これらの管腔を形成する腫瘍細胞には,トノフィラメント,デスモゾームの明瞭な細胞とそれらが明瞭でなく,むしろ絨毛様突起が特徴的である細胞とがみられた.
細胞質内にグリコゲン顆粒を確認した.腫瘍細胞のムコ多糖産生能が推測された.
腫瘍細胞巣内にメラノサイト,ランゲルハンス細胞,組織球性細胞の混在を確認した.
基底膜に異常所見はなく,腫瘍細胞との間に半デスモゾームが存在した.
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