Japanese
English
原著
Eccrine Poroepithelioma—とくにその電顕像について
ECURINE PORDEPITHELIOMA : AN ELECTRONMICROSCOPIC STUDY
堀 真
1
,
西本 勝太郎
1
,
里見 行義
1
,
前島 和樹
1
Makoto HORI
1
,
Katsutaro NISHIMOTO
1
,
Gyogi SATOMI
1
,
Kazuki MAEJIMA
1
1長崎大学医学部膚科教室
1Department of Dermatology, Nagasaki University School of Medicine
pp.557-563
発行日 1977年7月1日
Published Date 1977/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201765
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64歳,女性の腰臀部に発生したeccrine poroepitheliomaについて電顕的に検索した.その汗管様構造の形成過程は,最初に,腫瘍細胞の細胞質内にlysosomeと思われるmultivesicular dense bodyが出現し,ミトコンドリア,グリコーゲン顆粒の動員のもとに細胞質の自己融解がおこり,細胞質の空胞が形成され,次第に増大し,microvilliの形成がなされ,隣接する細胞内空洞と一緒になり,細胞外に管腔構造を形成し,次第に汗管様構造を形成してくると思われた.これらの過程は,胎児の表皮内汗管の形成過程と一致するものであつた.
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