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特集 脳の血管性疾患
〔7〕脳卒中発生機序に対する知見
ACCELERATING MECHANISM OF APPOPLEXY
加瀬 正夫
1
Masao Kase
1
1関東逓信病院内科
1Dept. of Internal Medicine, Kanto Teishin Hospital
pp.1033-1036
発行日 1962年11月1日
Published Date 1962/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201365
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脳卒中の発生機序という問題について多少実験的な研究を行なつているので,それについて述べたいと思う。
従来脳卒中の発生機序というと,もつぱら組織学的な発生機序が研究の対象であり,機能的な面については,ほとんどなにもわかつていないという状態である。そういうもののひとつに,たとえば脳の血管痙攣という問題がある。しかしながら脳内の小さな動脈が痙攣するかどうか,というようなことは,確めるべくもない。従つて,大きな血管について,痙攣する可能性があるかどうか,ということが大分論議されているが,これも人によつていろいろである。
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