Japanese
English
--------------------
Penfieldの意識中樞—その紹介と批判
Highest level in the sense of Penfield and its critisism.
林 髞
1
Hayashi, Takashi
1
1慶應義塾大學生理學教室
1Medical Dept., Keiogijuku Uhiv.
pp.243-248
発行日 1950年9月1日
Published Date 1950/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200132
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
一 意識の客觀的研究
意識と言うものは,人間にはあるが,動物にはあるかどうか判らない。「ない」と言う確證があるわけではないが,判らないのである。これに反して,人間には確かにあると言う證據がある。それは,意識の定義にも關係するが,とも角も人間は言語を用いて意識を表現するし,その表現は「答申」として客觀的に提えることが出來るから,こゝでは答申によつて捉え得るものを意識と名付けることにしよう。
そこで,意識の客觀的研究は,動物を用いては行われない。人間についてのみ行われる。而も,答申の出來る人間についてのみ行われる。このことは既に當り前のこととして,外科手術の場合に行われて來た。
Copyright © 1950, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.