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特集 第1回国際神経科学会展望
神経病学に於ける意識
Wilder Penfield:意識とcentrencephalic organization
Consciousness and centrencephalic organization
佐野 圭司
pp.459-461
発行日 1958年2月28日
Published Date 1958/2/28
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901612
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MontrealのNeurological InstituteのDirectorであるW.Penfield教授は「意識」に関する彼の仮説を述べている。
脳は眼,耳,鼻,皮膚,関節からのimpulseの爆撃の的であると同時に,筋にimpulseを送つて随意的行動をおこすみなもとでもある。しかし随意的行動が行われるにはその前に脳の中で入りこんでくるimpulsesを統合,調整しなければならない。さらにこれにその個体の過去の経験が加わるのである。痛覚は視牀で終つているが,他の感覚は一度脳皮質を迂回する。たとえば一側視野からの視覚のimpulseは対側の皮質の視領に達している。しかもわれわれは各々の視野を意識するのではなくて視野全体を意識しているのである。かようなSensory Organizationは何によつて行われているのか。
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