Japanese
English
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中腦の中心灰白層における神經線維群について
Remarks on the Fibergroups in the Stratum griseum centrale of the Midbrain.
栗田 正文
1
Kurita, Masafumi
1
1東京大學醫學部附屬腦研究室
1Institute for Brain Research Medical School. Tokyo University
pp.214-218
発行日 1950年7月1日
Published Date 1950/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200123
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中腦の中心灰白層の神經線維については自律神經系の問題に關聯して古くSchützが背側縦束Fasciculus longitudinalis dorsalisの名前でかなり詳細に報告し,その後多くの學者(Kölliker, Cajal, Ziehen, Gurdjian,Beattie, Brow and Long, Rioch, Marburg, Krieg,小川及び山田,草間,淸水等)がこれに注目した。
そして現在一般には間腦,特に視床下部(一部は視床)よりの下行路がこゝを通るとされておりいわゆるdors-ales löngsbündel von Schützとして橋及び延髓にまで達するとされている。最近黑津は生理實驗の結果,中腦の中心灰白層は交感神經性反應を呈することから同樣な反應を示す視床下部内側該群*と一連のものであるという。然しこれを形態學的に追究するにはその線維が無髓ないし髓鞘に甚だ乏しいために現在用いられてゐるMarchi法ではその追究が困難であり或は又不可態とされているが,清水はMarchi法を用いて檢討し形態學的にも黑津と同樣な意見に達した。
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