Japanese
English
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前頭葉と癲癇病痙攣の相關性—猫腦の運動領破壞における實驗的痙攣の閾値並に形態に及ぼす影響
Relation between the frontal lobe and the Epileptic Convultion.:Influences of Experimental Convultion upon the Threshold and the form after the Destruetion of the Motor Cortex in Cat Brain.
中川 秀三
1
,
和田 淳
2
Nakagawa, Hidezo
1
,
Wada Jun
2
1北海道大學醫學部
2北海道大學醫學部精神科
1Hokkaido Univ.
2Neurological Dept. Hokkaido Univ.
pp.203-208
発行日 1950年7月1日
Published Date 1950/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200121
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緒言
前頭葉殊に運動領の癲癇痙攣が重要であることはFritzig-Hitzigの實驗Jacksonの焦點性癲癇の發見及びFoersterの電氣刺戟腦圖の作成等で既に常識になつている。最近にいたつて,癲癇の腦波的分析,痙攣發動並に波及の腦生理學的研究,皮質性錐體外路系の解剖的解明及これらに基く腦外科的療法の各種の試み等,この問題は新しき脚光を浴びて我々の眼前に現れたかの觀がある。又我々は衝撃療法に常用せる交流電氣刺戟や電氣麻醉研究に用いる矩形波電流刺戟を頭蓋土より一例に加えた場合の結果より見ても,この問題に一層の興味をひかれるものである。
癲癇は患者數も多く,難治であり且本態不明であの,これ程我々神經醫の治病並に研究意欲をそゝる疾患はない。殊に腦外科的療法が我々の手でも行われ來つた現在更にこの觀を深くする。
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