特集 神経化学懇話会
主題II 痙攣の生化学
〔追加〕Toxopyrimidin(TXP)が痙攣閾値(EST),最大痙攣(MES)に及ぼす影響
高橋 良
1
,
那須 敏雄
1
,
仮屋 哲彦
1
1東京医科歯科大学神経科
pp.560-561
発行日 1960年4月1日
Published Date 1960/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431906376
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TXPをマウスに注射すると特有な疾走けいれんをおこし死亡することが牧野等によつて報告されたが,我々は疾走けいれんをおこさない程度の量0.1mg/Gを皮下注射し,1時間後ESTに及重びMESの変化を観察した。ESTの一定しているdd系の成熟マウス30匹をTXP群と対照群に分け,閾値電流を通電した。結果を次の表に示めした。(匹数)
TXP群では対照群に較べて,5倍以上の数に閾値けいれんをこえるけいれんがおこる。即ち閾値が下つていることがわかる。
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