Japanese
English
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頭蓋内壓亢進による土耳古鞍變化の樣式
Modes of Seliar Changes Caused by the Increased Intracranial Pressure
淺野 芳登
1
Yoshinori ASANO
1
1京都大学医学部外科学教室第一講座
1Ist surgical Division Kyoto University School of Medicine
pp.159-162
発行日 1950年5月1日
Published Date 1950/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200112
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I.緒言
頭蓋圧内亢進のレ線症状の内,土耳古鞍の拡大が診断上に或る程度決定的の重要性を有することは,Schüller以來幾多の人々の檢討を経て,最早や今日ではレ線診断上の常識となつているといつてよい.またこの変化が高圧下にある脳底部,特に水腫性に拡張した第3脳室底の圧迫によつて起る破壞現象であるという説明も,手術乃至剖檢上には早くから確認されている.しかし生体レ線学的には,これに関する詳細な説明の根拠がまだ充分示されているとはいえない.
吾々は脳腫瘍患者に沃度油脳室撮影を行う際に,第3脳室の変化を観察することによつてその間の関係を解明し得たので,茲に些か説明を加えることとする.
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