Japanese
English
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内因性精神病の分類について
On the Clacification of the Endogenous Psychosis
滿田 久敏
1
Mizuda Hisatoshi
1
1京都大學醫學部精神科
1Medical Dept. Kyoto Univ.
pp.238-247
発行日 1949年7月1日
Published Date 1949/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200044
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内因性精神病の分類という問題について,主して遺傳臨床的立場より,從來の代表的な諸學説を批判し,併せて私見の若干を述べてみようと思う。
元來分類というものが色々の知識を整理し,系統立てることを目的とするところよりして,その方法も必しも一律ではなく,對象或は目標の如何によつて相違することはいうまでもない。今假りにJ. Huxleyの生物を對象とした場合の3種の分類法を例にとつてみよう。即ち第1は任意的分類法であつて,表面的の個々の形質によつて類別するという方法としては最も單純なものである。しかしそれだけにまた便宜でもあり,同時に記述的分類法として,あらゆる分類の基礎ともなる。第2は合理的分類法であり,表面的形質より深く進んで,何らかの共通的乃至根本的性質を捉え,それによつて分類する方法である。最後は自然的分類法であり,系統發生學上の類縁關係に分類の基滅を置くもので,從つて遺傳的分類法ともいひ得るものである。
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