Japanese
English
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膠質腫の分類に關する臨床病理學的考察
Clinico-Pathological Considerations on the Classification of Gliomata.
桂 重次
1
,
黑羽 武
2
,
阿部 諄方
1
,
柴 拓
1
,
佐藤 守兄
1
Katura Shigetsugu
1
,
Kurohane Takeshi
2
,
Abe Atukata
1
,
Shiba Hiroshi
1
,
Sato Moriani
1
1東北大學醫學部
2東北大學醫學部病理學
1Medical Dept, Tohoku Univ
2Medical Dept, Tohoku Univ
pp.115-120
発行日 1949年3月1日
Published Date 1949/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200019
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統計學や推計學の對象わ,同一空間内の出來ごとである。ちがつた空間の比較わ問題でない。CushingやBaileyと同じ物の見方をする上に於てわ,少くとも日本でわ臨床教室の材料と病理學教室のそれとを一所に集めて見る必要がある。之わ過去の日本でわ容易に出來ないことであつたが,那須教授の理解の下に,病理學教室並に外科學教室の緊密なる提携を行つて研究を續けている。演者わ荒木・中田・淸水諸氏の臨床經驗に傾聽すべき教訓を見出すと共に,從來のGliomの見方が小さな組織切片の組織像にたよつて,細胞學的分析の議論に終始したことに不滿を感じ,寧ろちがつた角度から之を觀察することがGliomの考察に新らしい發展性を與えるのでわないかと思う。即ち臨床病理學的な見方を提供しようとするのである。
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