Ⅱ臨牀實驗
調節學説の誤診に關する一般常識的考察
田川 精三郞
pp.105-107
発行日 1948年7月20日
Published Date 1948/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200243
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第一章 緒言
從來一般に普及せられ信ぜられてゐるヘルムホルツの調節學説によると,吾々の眼には遠方から近方を見る爲の調節機能即ち田川の所謂近方(最初近距離と呼んだが最近近方と改稱以下同斷)調節機能丈が備はつて,近方から遠方を見る爲の調節機能即ち田川の所謂遠方(最初遠距離と呼んだが最近近方と改稱以下同斷)調節機能は備はつてないので,吾々が遠方を見るのな遠方から近方を見る爲に緊張させ働かせた調節機能を弛緩させ休ませる譯であり。從つて吾々の眼は近方を見る程働き,遠方を見る程休む譯のものだと云はれてゐるのである。
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