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Brain and Nerve No to Shinkei Volume 55, Issue 1 （January 2003）

Brain and Nerve 脳と神経 55巻1号（2003年1月発行）

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特集睡眠障害と体内時計

1．体内時計の分子機構―分子リズムから個体リズムへ― Molecular Mechanisms of Biological Clock :： From Molecular Rhythms to Physiological Rhythms 岡村均 ¹ Hitoshi Okamura ¹ ¹神戸大学大学院医学系研究科脳科学講座分子脳科学分野 ¹Department of Molecular Brain Sciences, Kobe University Graduate School of Medicine キーワード： mPer genes , transcriptional regulation , cell clock , rhythm generation , clock genes Keyword: mPer genes , transcriptional regulation , cell clock , rhythm generation , clock genes pp.5-11

発行日 2003年1月1日 Published Date 2003/1/1

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100424

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Abstract 文献概要
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　要旨　体内に時間を調律する生物時計があることが言われて久しいが，最近，この時計の駆動システムが明らかになった。哺乳類のリズム発信器は視床下部の視交叉上核に存在し，この核を構成する数千個のニューロンは時計細胞として全身に時間情報を発信する。各々の時計細胞では，Per1，Per2という2種の遺伝子が発振子となり，これらの転写活性が24時間周期で変動する。この転写振動の惹起には，PER1，PER2，CRY1，CRY2という細胞内を空間的時間的に変動する抑制性の蛋白質群が主役をなす。視交叉上核から発信されるリズム信号は時間情報として脳全体に伝わり，ひいては末梢臓器の弱い時計の振動を司り，個体のリズムを形成する。