Japanese
English
脳・脊髄のMRI画像アトラス
頭部外傷を契機に緩徐進行した右下肢純粋運動性単麻痺
Slowly Progressive Pure Motor Monoparesis at the Right Lower Limb Due to Post Traumatic Cerebral Hemorrhage
上田 直久
1
,
宮崎 秀健
1
,
黒岩 義之
1
Naohisa Ueda
1
,
Hidetake Miyasaki
1
,
Yoshiyuki Kuroiwa
1
1横浜市立大学医学部附属病院神経内
1Department of Neurology, Yokohama City University School of Medicine
pp.1087-1088
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100409
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症 例 61歳,男性
主 訴 緩徐進行する右下肢のやせと筋力低下
既往歴 16歳虫垂炎
現病歴 1993年(52歳)と1998年(57歳)に自動車事故で頭部打撲した。2回目の事故の数カ月後から右下肢全体のやせと筋力低下が出現し,つまずきやすくなり,つま先がひっかかるようになった。2002年初頭まで筋力低下は緩徐進行した。精査目的で2002年3月25日当科入院。右下肢に筋萎縮を認めた(大腿周囲径右45 cm,左47 cm,下腿周囲径右24.5 cm,左27.5 cm)。右優位両下肢に痙縮を認めた。徒手筋力試験では右下肢近位筋が5-,遠位筋が1レベルに低下していた。右下肢の腱反射が亢進していた。病的反射はみられなかった。脳神経系は異常なし,両側上肢の筋力低下なし,感覚障害なし,小脳失調もなく,右下肢の純粋運動性単麻痺(pure motor monoparesis:PMM)であった。右下肢の末梢神経伝導検査,針筋電図は異常なかった。
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