Japanese
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特集 脳深部刺激療法
4.難治性疼痛に対する脳深部刺激療法
Deep Brain Stimulation for Intractable Pain
平 孝臣
1
,
堀 智勝
1
Takaomi Taira
1
,
Tomokatsu Hori
1
1東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
deep brain stimulation
,
intractable pain
,
neuropathic pain
,
thalamus
Keyword:
deep brain stimulation
,
intractable pain
,
neuropathic pain
,
thalamus
pp.855-862
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100347
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はじめに
パーキンソン病や本態性振戦などの不随意運動に対する脳深部刺激療法(DBS)がこの10年ほどの間に長足の進歩をとげ,その有効性が科学的に証明され33),多くの施設でDBSが行われるようになった。しかし,DBSは運動機能異常症(movement disorders)の治療として用いられるはるか以前から,難治性疼痛の緩和を目的として開発され,脳内のさまざまな部位を対象に行われてきた。本稿では難治性疼痛に対するDBSに関して,その発端からの歴史的背景について紹介しながら,現在の難治性疼痛のコントロールにおけるDBSの役割について説明する。
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