Japanese
English
研究と報告
注意欠陥多動性障害(ADHD)を伴うヤングアルコーリック—自己記入式ADHDチェックリスト(DSM-III-R)を使用した研究
Japanese Young Alcoholics with Attention-Deficit Hyperactivity Disorder (ADHD)
鈴木 健二
1
,
武田 綾
1
Kenji SUZUKI
1
,
Aya TAKEDA
1
1国立療養所久里浜病院
1Kurihama National Hospital
キーワード:
ADHD
,
Young alcoholic
,
Male
,
Comorbidity
,
Adult
Keyword:
ADHD
,
Young alcoholic
,
Male
,
Comorbidity
,
Adult
pp.1011-1016
発行日 2001年9月15日
Published Date 2001/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902497
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【抄録】 アルコール依存症に合併する注意欠陥多動性障害(ADHD)についてのわが国で初めての研究である。若年と中年のアルコール依存症に対し,児童期にDSM-III-RのADHDを持っていたかどうかを調べた。若いアルコール依存症の中に19%,中年アルコール依存症の中には3%の児童期にADHDを持っていた者が存在していた。若いアルコール依存症の中でADHDを持つ者とそうでない者について臨床的比較を行い,ADHDを持つ者は,初回入院年齢が若く,薬物乱用を多く持っており,離脱期における落ち着きなさと焦燥感が強く,入院中の飲酒エピソードを多く持っているなどの治療困難性を持っていた。
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