「精神医学」への手紙
ADHD(注意欠陥/多動性障害)の啓発活動について
加藤 忠史
1,2
,
加藤 進昌
1
1東京大学医学部付属病院精神神経科
2現,理化学研究所脳科学総合研究センター精神疾患動態研究チーム
pp.336-337
発行日 2001年3月15日
Published Date 2001/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902399
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近年,ADHDについて多くの書物が出版されている。こうした出版物により,正しく診断されずに適切な医療を受けそこねているADHDを持つ人たちが受診に至り,正しく理解されるようになることを願うばかりであるが,それはうまくいっているだろうか?
1999年8月から2000年12月までの16か月間に,東京大学医学部付属病院(以下,東大病院)精神神経科を受診した者のうち,「本,新聞,テレビなどを見てADHD(あるいはADD)ではないかと思った」との理由で紹介状なしに受診した者は40名(女21名,男19名)であった。年齢は4〜64歳(平均28.0歳)と幅広く,18歳以上の者が75%(30名)を占めた。
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