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特集 —身体疾患の患者・家族のこころを支える—コンサルテーション・リエゾン精神医学
総合病院でアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)を活かす
Using Acceptance and Commitment Therapy in General Hospitals
光定 博生
1
Hiroo Mitsusada
1
1国家公務員共済組合連合会横須賀共済病院精神科
1Department of Psychiatry, Yokosuka Kyosai Hospital, Federation of National Public Service Personnel Mutual Aid Associations, Kanagawa, Japan
キーワード:
アクセプタンス&コミットメント・セラピー
,
acceptance and commitment therapy
,
ACT
,
コンサルテーション・リエゾン精神医学
,
consultation-liaison psychiatry
,
CLP
,
機能的文脈主義
,
functional contextualism
,
機能的精神医学
,
functional psychiatry
,
機能的精神薬理学
,
functional psychopharmacology
Keyword:
アクセプタンス&コミットメント・セラピー
,
acceptance and commitment therapy
,
ACT
,
コンサルテーション・リエゾン精神医学
,
consultation-liaison psychiatry
,
CLP
,
機能的文脈主義
,
functional contextualism
,
機能的精神医学
,
functional psychiatry
,
機能的精神薬理学
,
functional psychopharmacology
pp.1194-1201
発行日 2024年9月15日
Published Date 2024/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207379
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抄録
アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)は機能的文脈主義や行動分析学に基づく心理療法・精神療法で,患者が自身の価値に沿って充実した人生を生きられるようになることを目的とする。ACTはさまざまな精神疾患や身体的な状態に対して診断横断的に効果を発揮するだけでなく,医療従事者の支援や効果的な組織作りにも用いることができ,特に総合病院では活用できる場面が多い。コンサルテーション・リエゾン精神医学では限られた時間と回数で介入する必要があるが,ACTにはそれを可能にする方法がある。また,患者が価値に沿って十分に自分の人生を生きられるようになることを目指すというACTのスタンスは,患者だけでなく支援者にも希望を与え,共通の目標としても機能するため,チーム医療を行ううえで役に立つ。機能的精神医学および機能的精神薬理学を取り入れることで,従来の精神医学の手法とACTとを矛盾なく同時に用いることができる。
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