Japanese
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特集 周産期メンタルヘルスの今
抑うつ症状を呈した妊産婦への認知行動療法
Cognitive Behavior Therapy for Depressive Perinatal Women
蟹江 絢子
1
,
久保田 智香
2
,
堀越 勝
1
Ayako Kanie
1
,
Chika Kubota
2
,
Masaru Horikoshi
1
1国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター
2国立精神・神経医療研究センター病院
1National Center for Cognitive Behavior Therapy and Research, National Center of Neurology and Psychiatry, Tokyo, Japan
2National Center Hospital, National Center of Neurology and Psychiatry
キーワード:
周産期うつ病
,
perinatal depression
,
うつ病
,
depression
,
認知行動療法
,
cognitive behavior therapy
Keyword:
周産期うつ病
,
perinatal depression
,
うつ病
,
depression
,
認知行動療法
,
cognitive behavior therapy
pp.1237-1244
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206179
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抄録 周産期は,親という役割を担う移行期であり,身体だけではなく,こころも環境も大きく変化し続ける心理的負担の大きい時期と考えられる。そのため,周産期においては約6〜12%の妊産婦がうつ病を発症する。周産期の抑うつ症状に対して,認知行動療法の理論に基づいたケアが有効であるが,国内において,その技術を学ぶ機会はいまだ乏しい。そこで,私達は,周産期に関わる多職種が認知行動療法の技法を学び,臨床で活用できるように,周産期メンタルヘルスに対する認知行動療法研修会を国内に普及すべく活動している。本稿では,この活動を踏まえ,抑うつ症状を呈した妊産婦に対する,認知行動療法の理論に基づくケアの方法を概説する。
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