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特集 周産期メンタルヘルスの今
妊産婦への遺伝カウンセリング
Prenatal Genetic Counseling
畠山 未来
1,2,3,4
,
森川 真紀
1,5
Miki Hatakeyama
1,2,3,4
,
Maki Mori
1,5
1名古屋大学医学部附属病院ゲノム医療センター遺伝カウンセリング部門
2名古屋第一赤十字病院遺伝カウンセリングセンター
3名古屋掖済会病院遺伝カウンセリング室
4赤羽乳腺クリニック
5名古屋医療センター遺伝診療科
1Genetic Counseling Section, Medical Genomics Center, Nagoya University Hospital, Nagoya, Japan
2Genetic Counseling Center, Japanese Red Cross Nagoya Daiichi Hospital
3Genetic Counseling Unit, Nagoya Ekisaikai Hospital
4Aakabane Breast Clinic
5Department of Clinical Genetics, National Hospital Organization Nagoya Medical Center
キーワード:
遺伝カウンセリング
,
genetic counseling
,
遺伝カウンセラー
,
genetic counselor
,
出生前検査
,
prenatal testing
,
多因子疾患
,
multifactorial diseas
,
予備的ガイダンス
,
anticipatory guidance
Keyword:
遺伝カウンセリング
,
genetic counseling
,
遺伝カウンセラー
,
genetic counselor
,
出生前検査
,
prenatal testing
,
多因子疾患
,
multifactorial diseas
,
予備的ガイダンス
,
anticipatory guidance
pp.1225-1235
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206178
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抄録 遺伝カウンセリングとは,疾患の遺伝や遺伝性に関する相談を受け,正確な情報を提供した上で相談者(クライアント)とその家族が自ら納得できる選択を自律的に行っていくことを支援する場であり,そのプロセスであるとされている。現在の遺伝カウンセリングは,かつての優生学への反省を礎とする,ヒトの多様性への理解を促し,個々人の自律と自由意思を尊重する学問であり臨床実践である。妊産婦への遺伝カウンセリングで最も多いのは,胎児の状況を予測する出生前検査についての情報を整理して伝えた上で,どんな検査を何のために希望するのか・あるいはしないのかを話し合っていくケースである。他に,主に疾患の領域別に妊産婦への遺伝カウンセリングについてエッセンスのみとなるが可能な限り述べた。
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