増大号特集 精神科診療のエビデンス—国内外の重要ガイドライン解説
第7章 心的外傷後ストレス障害/急性ストレス障害
Evidence-based recommendations on recognising, assessing and treating post-traumatic stress disorder(PTSD) in children, young people and adults(NICE guideline, NG116)
富田 博秋
1
,
冨本 和歩
1
Hiroaki Tomita
1
,
Kazuho Tomimoto
1
1東北大学大学院医学系研究科精神神経学分野
1Department of Psychiatry, Graduate School of Medicine, Tohoku University, Sendai, Japan
pp.619-623
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206082
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ガイドラインのポイント
・精神保健の専門家,司法機関,教育機関,非政府組織(NGO)など,PTSDを患っている人,あるいは,患う可能性のある人の働く組織の従事者,組織運営にかかわる人,PTSDの罹患者,患う可能性のある人自身,家族,ケア提供者,一般市民に向けて書かれている。
・各医療技術や施策について医学的効果(患者にとっての最適選択)と経済的効果(費用対効果)の両面からの評価を示している。
・人々は自分自身のケアの方針策定に参加する権利を有しているという前提に立ち,性差,性志向,性転換の有無,年齢,住居がないこと,難民や難民申請者,不法移民,疾病罹患者の平等が保たれることに関心を払って作成されている。
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