増大号特集 精神科診療のエビデンス—国内外の重要ガイドライン解説
第8章 発達障害
①自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害
Autism spectrum disorder in adults: diagnosis and management (NICE clinical guideline, CG142)
山室 和彦
1
,
飯田 順三
2
Kazuhiko Yamamuro
1
,
Junzo Iida
2
1奈良県立医科大学精神医学講座
2奈良県立医科大学医学部看護学科
1Department of Psychiatry, Nara Medical University School of Medicine, Nara, Japan
2Faculty of Nursing, Nara Medical University School of Medicine
pp.632-636
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206085
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ガイドラインのポイント
・①エビデンスの重視,②エキスパートの参画,③国民の関与,④独立性,適切な議論と透明性,⑤レビューの実施,⑥社会的価値観や公正性への配慮,⑦先進的な方法論という原則に基づき作成されている。
・18歳以上の成人期ASDを対象としている。
・成人期ASDの評価,診断および介入について,患者ケアを最適化することを目的としている。
・医療関係者だけでなく,平易な文章で書かれているため一般市民も利用者として想定されている。
・エビデンスの強さは特に書かれていないが,臨床上重要ではあるがエビデンスが不足しているテーマには「研究への推奨」が示されている。
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