増大号特集 精神科診療のエビデンス—国内外の重要ガイドライン解説
第2章 統合失調症
Psychosis and schizophrenia in adults: prevention and management (NICE clinical guideline, CG178)
山口 創生
1
,
藤井 千代
1
Sosei Yamaguchi
1
,
Chiyo Fujii
1
1国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所地域・司法精神医療研究部
1Department of Community Mental Health & Law, Institute of Mental Health, National Center of Neurology and Psychiatry, Tokyo, Japan
pp.527-531
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206064
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ガイドラインのポイント
・統合失調症を持つ成人(18歳以上)の治療や支援を対象としており,専門家や精神障害当事者(以下,当事者),家族に向けたものとして開発されている。
・薬物治療だけに焦点を当てるのではなく,英国の精神保健サービスシステムを前提として,統合失調症のケア全体を包括的に言及している。
・統合失調症の疾患経過の時間軸に基づき,①統合失調症の予防,②初回精神病エピソード,③統合失調症の急性期エピソードと危機介入,④リカバリーの促進と将来のケアの4段階で構成されている。
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