【研修報告】
“Clinical Update Workshop for Nurses and Dietitians Working with Young People with Diabetes” からの提言
薬師神 裕子
1
,
二宮 啓子
2
,
中村 慶子
1
Yuko Yakushijin
1
,
Keiko Ninomiya
2
,
Keiko Nakamura
1
1愛媛大学医学部看護学科
2神戸市看護大学
1Faculty of Health Science, Ehime University School of Medicine
2Kobe City College of Nursing
キーワード:
小児糖尿病
,
小児糖尿病教育
Keyword:
小児糖尿病
,
小児糖尿病教育
pp.28-38
発行日 2003年3月15日
Published Date 2003/3/15
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国際糖尿病連合主催による小児糖尿病教育ワークショップに参加し,小児糖尿病の治療・教育に関する最新の知識と,西太平洋地域における各国の小児糖尿病教育の現状について知見を得たので報告する.さらに,ワークショップに参加した知見をもとに,わが国における小児糖尿病教育プログラムの現状を検討した.その結果,1)小児糖尿病の疫学や動向把握の重要性,2)小児糖尿病専門教育者育成の必要性,3)小児糖尿病教育内容のレベルアップ,4)小児糖尿病教育者の育成とチームアプローチの充実の4点が今後の課題としてあげられた.特に,1人の子どもに対する継続支援システムについては,先進国のなかで大きな遅れをとっており,十分とはいえない.したがって,小児の糖尿病教育における家庭・学校・地域に発展する継続支援システムの拡張や充実を展開していくためには,システムの整備とともに糖尿病教育者が提供する教育の質をレベルアップすることが必要である.今後,質の高い小児糖尿病教育を提供するために,糖尿病療養指導士制度の充実や,研究・教育者育成のための活動が重要である.
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