増大号特集 精神科診療のエビデンス—国内外の重要ガイドライン解説
第7章 心的外傷後ストレス障害/急性ストレス障害
Effective Treatments for PTSD: Practice Guidelines from the International Society for Traumatic Stress Studies, 2nd Edition(ISTSS)
飛鳥井 望
1
Nozomu Asukai
1
1青木病院
1Aoki Hospital, Tokyo, Japan
pp.614-618
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206081
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ガイドラインのポイント
・メンタルヘルス専門職のために,PTSDの各治療法の治療水準をまとめたものである。
・有効性のエビデンスが豊富なトラウマ焦点化心理療法や薬物療法などに限らず,これまでPTSDやトラウマ関連障害に適用されてきたさまざまな治療法についても取り上げ,それぞれの領域のエキスパートによる各技法の詳しい解説と,治療効果に関する網羅的レビューによるエビデンスを呈示している。
・PTSD治療だけでなく,成人と子どもの診断評価および早期介入に関する章も設けている。
・エビデンスのレベルはコードシステムによりレベルA(質の高いRCTにより効果検証)からレベルF(最近開発され実証研究はまだない)までの6段階で示されている。
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