Japanese
English
特集 精神医学における主観と主体
パーソナルリカバリーの主観と主体性
Self-direction(agency and autonomy) and Subjectivity of Personal Recovery(The assessment of subjective recovery)
金原 明子
1
,
澤田 欣吾
2
Akiko Kanehara
1
,
Kingo Sawada
2
1東京大学大学院医学系研究科精神医学分野
2東京大学学生相談ネットワーク本部
1Department of Neuropsychiatry, Graduate School of Medicine, University of Tokyo, Tokyo, Japan
2Division for Counseling and Support, University of Tokyo
キーワード:
Personal recovery
,
Assessment
,
Subjectivity
Keyword:
Personal recovery
,
Assessment
,
Subjectivity
pp.525-532
発行日 2019年5月15日
Published Date 2019/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205829
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抄録 主体的な回復過程としての「パーソナルリカバリー」の評価尺度(The Recovery Assessment Scale, The Questionnaire about the Process of Recovery)や,この評価方法を用いた研究をいくつか紹介する。パーソナルリカバリーの理念と,評価方法の限界や注意点について述べる。
「主観的なパーソナルリカバリー」に関連した既存の取り組みとして,より現実の生活能力に迫ろうとする「臺式簡易客観的精神指標」について概説する。また,個人の価値や目標を「指向する課題」に見出し,個人の態度を「生活特性」に見出し支援する「生活臨床」や,主体性の回復を促しつつも,主観的評価だけに偏らず,集団の力によりバランス良く客観的評価が要請される「アクションメソッド」について述べる。これらの取り組みと,主観的なリカバリー尺度の在り方について考察する。
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