資料
ウェブモニターを用いたパチンコ・パチスロ遊技障害の症状の出現頻度の検討—項目反応理論による分析
秋山 久美子
1
,
坂元 章
2
,
祥雲 暁代
3
,
堀内 由樹子
4
,
河本 泰信
5
,
佐藤 拓
6
,
西村 直之
7
,
篠原 菊紀
8
,
石田 仁
9
,
牧野 暢男
10
Akiyama Kumiko
1
,
Sakamoto Akira
2
,
Shoun Akiyo
3
,
Horiuchi Yukiko
4
,
Komoto Yasunobu
5
,
Sato Taku
6
,
Nishimura Naoyuki
7
,
Shinohara Kikunori
8
,
Ishida Hitoshi
9
,
Makino Nobuo
10
1日工組社会安全研究財団
2お茶の水女子大学基幹研究院人間科学系
3お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科
4お茶の水女子大学文教育学部
5よしの病院
6成瀬メンタルクリニック
7ぱちんこ依存問題相談機関リカバリーサポート・ネットワーク
8諏訪東京理科大学
9公益財団法人日工組社会安全研究財団
10日本女子大学
1The Nikkoso Foundation for Safe Society
2Faculty of Core Research, Human Science Division, Ochanomizu University
3Graduate School of Humanities and Sciences, Ochanomizu University
4Faculty of Letters and Education, Ochanomizu University
5Yoshino Hospital
6Naruse Mental Clinic
7Recovery Support Network
8Tokyo University of Science, SUWA
9The Nikkoso Foundation for Safe Society
10Japan Women's University
pp.1045-1054
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205685
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抄録 本研究の目的は,パチンコ・パチスロの障害レベルに応じた症状の出現頻度を,項目反応理論により検討することである。ウェブ調査会社のパネルモニターから,首都圏在住で18歳以上,過去1年にパチンコ・パチスロ経験がある人を抽出し,パチンコ・パチスロ遊技障害尺度27項目への回答を求めた。得られた522名の回答を分析した結果,項目の多くは識別力と困難度のいずれも高いことが示された。各症状の出現頻度は,「行動」「動機」項目の多くが障害レベルの低いところで徐々に高くなっていたのに対し,「経済的問題」などの実質的な問題は障害レベルの高いところで急速に頻度が高まり,特に「自殺」は急増していたことが示された。
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