研究
性染色質出現頻度に対する検討
鈴木 雅洲
1
,
佐々木 太郎
1
,
岡田 正俊
1
,
櫛谷 岩夫
1
,
小原沢 弘
1
,
田中 早苗
1
Masakuni Suzuki
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.753-758
発行日 1968年9月10日
Published Date 1968/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203932
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.緒言
性染色質出現頻度は種々の要因による影響を受けるので,各研究室,各発表者により異なる。性染色質判定については慣れた観察眼が要求され特殊技術として扱われてきた。しかし染色体分析と異なり,一定の判定基準を確立した場合には,大部分の診療機関で実施することが可能と考えられる。
性染色質出現率に影響を及ぼす要因として,①標本の固定および染色法など標本作成時における因子,②対象組織の種類による対象組織自体の因子,③判定に用いる細胞の選び方,④性染色質の選び方,⑤対象細胞に影響を及ぼす他の因子などが考えられる。これら領域については,従来研究が少なく本邦においても坂倉,藤田,梶井らの発表がみられるのみである。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.