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編集後記
S. A.
pp.794
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205442
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相模原障害者施設殺傷事件から1年が過ぎる。「すべての人間は,生まれながらにして自由であり,かつ,尊厳および権利において平等である。人間は,理性および良心を授けられており,たがいに同胞愛の精神をもって行動しなければならない」—1948年の国連総会で採択された世界人権宣言の第1条である。なぜこのような文言が生み出されたのか。私たちはそのことを思い,人権が侵害される要因と構造を徹底的に分析し,それを変化させるところから始める必要があるのではないかと考える。
本誌では,「国連障害者権利条約と権利ベースのアプローチ」という特集テーマで,法律家の池原毅和氏,精神科医の太田順一郎氏,精神保健福祉士の岩崎香氏,認知症政策研究者の林真由美氏に論文を執筆していただいた。いずれも,わが国の精神保健福祉法,精神保健福祉医療,認知症施策のあり方を問うものであり,本誌を手にするすべての読者に読んでいただければと願っている。
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