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シンポジウム 家族と当事者からみた精神科医療・精神医学
家族としての体験から学んだことと,精神医療保健福祉に望むこと
What I Learned About through My Experiences as a Family with Affected Mother and What I Expect for Health Science and Welfare of Psychiatry
中村 ユキ
キーワード:
Freedom of choice
,
Equal relationship
,
Humanistic medicine
Keyword:
Freedom of choice
,
Equal relationship
,
Humanistic medicine
pp.955-962
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205061
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はじめに
母が2013年9月8日に63歳で亡くなりました2)。その時のことについては,後半でお話したいと思います。
糸川先生,夏苅先生とは,統合失調症の母親を持つ「子ども」という繋がりで交流があり,お2人の話から気付かされたり,考えさせられることが多いのですが,夏苅先生の御著書『心病む母が遺してくれたもの』5)の中で「30年前の“私”との再会」という内容があり,そこにはしょんぼりと座っている30年前の私に「大丈夫! 今はつらいだろうけれど,きっと“人生って素晴らしい”って思えるときがくるから頑張れ!」と夏苅先生が過去の自分に声をかける描写が記されていました。それを読み,ふと疑問が沸きました。自分だったら,どのタイミングでどんなことを伝えるだろう? と。そこで昔のことを想い出しながら考えてみました。
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