特集 看護から“ケア”へ—新たなる価値づけ
入院体験を通して—患者から看護婦に望むこと
都留 春夫
1
1国際基督教大学
pp.322-326
発行日 1994年4月1日
Published Date 1994/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904510
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はじめに
10年ぶりに,また入院した.今度は1週間もすれば出て来られると思ったのに,長引いて50日になってしまった.退院後1年近く経っても,まだ健康感が十分につかめずにいる.
入院になった発端は,流感がこじれて激しい腹痛に襲われたことだった.10年前から通っている医師のいる循環器系の病院の個室にひとまず落ち着いたが,消化器系の故障がひどいから,すぐその方の専門病院に転院することになった.
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