Japanese
English
特集 学校で精神疾患を「自分のこと」として教育する
学校における精神疾患教育に家族が望むこと
What Families Want for Mental Illness Education in Schools
岡田 久実子
1
Kumiko Okada
1
1公益社団法人全国精神保健福祉会連合会(通称:みんなねっと)
1The National Federation of Associations of Families with the Mental Illness in Japan (Minna-Net), Tokyo, Japan
キーワード:
精神障害者家族会
,
mentally handicapped family
,
精神疾患教育
,
mental illness education
,
高校保健体育
,
high school health and physical education
,
メンタルヘルス
,
mental health
Keyword:
精神障害者家族会
,
mentally handicapped family
,
精神疾患教育
,
mental illness education
,
高校保健体育
,
high school health and physical education
,
メンタルヘルス
,
mental health
pp.1251-1257
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206739
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抄録 精神障害者家族会の20年来の希望でもあった学校教育における精神疾患教育が,高校保健体育の授業の一環として始まった。なぜ,私たちが学校教育において精神疾患教育が必要だと考えるのか…,それは,多くの家族が何の知識も情報もなく家人の精神疾患の発症という体験をしたことから,事前に精神疾患の知識をもっていたら…,という後悔ともいえる思いを抱いているからである。新型コロナウイルス感染症パンデミックにより,メンタルヘルスはまさに国民的課題であることを改めて突き付けられている。精神疾患について適切に学び,精神疾患を他人ごとではなく自分自身にも関係のある身近な病気として捉え,抵抗なく話題にしたり,困った時には躊躇せずにSOSを出すことができる社会を願って,これからの学校教育における精神疾患教育について考察する。
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