Japanese
English
展望
視床と精神医学
Significance of the Thalamus in Psychiatry
山口 成良
1
Nariyoshi Yamaguchi
1
1金沢大学医学部神経精神医学教室
1Department of Neuropsychiatry, Kanazawa University School of Medicine
pp.794-805
発行日 1987年8月15日
Published Date 1987/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204365
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I.はじめに
視床と視床枕の出血によって,Hyperasthesieと強烈な疼痛furchtbarer Schmerzがおこることが,Edinger(1891)23)によってはじめて記述され,かかる症候はその後,DejerineとRoussy(1906)19)によって視床症候群le syndrome thalamiqueとしてまとめられた。
その後,視床症候群は中枢性疼痛(自発痛)の中枢として,Wilson(1927)100)やDavisonとShick(1935)18)によってくわしく論述されている。島田(1972)87)も,偏側性自発痛を中心とした視床障害と思われる5症例につき,その身体図式障害について主に考察している。
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