Japanese
English
研究と報告
ミオクローヌスと脳波上の棘波を伴う精神病の臨床的研究
Clinical Study on Psychotic Patients with both Myoclonus and Spikes in Electroencephalogram
三浦 まゆみ
1
Mayumi Miura
1
1新潟大学医学部精神医学教室
1Department of Psychiatry, Niigata University School of Medicine
キーワード:
Psychosis
,
Myoclonus
,
EEG abnormality
,
Hereditary
,
Drug induced
Keyword:
Psychosis
,
Myoclonus
,
EEG abnormality
,
Hereditary
,
Drug induced
pp.917-927
発行日 1986年8月15日
Published Date 1986/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204195
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抄録 非進行性の自発性ミナクローヌスと棘波,棘・徐波複合などの脳波異常を,その経過中に一過性,挿間性あるいは数年持続して呈した精神病群の家系調査の結果と臨床経過について記載した。対象者は昭和49年12月から4年間に,ミオクローヌスと脳波異常を呈した精神病の10例(分裂病7例,躁うつ病2例,器質精神病1例)であり,これらを昭和58年12月まで追跡調査した。本報告の10例には精神病,神経疾患,てんかん発作の高い家系内集積傾向がみられた。ミオクローヌスと脳波異常の出現には,推計学的に有意な相関がみられ,本報告で見られたミオクローヌスは,非進行性の機能的な"てんかん性"ミオクローヌスと考えた。その発現に関与する要因として,6例は神経疾患の遺伝負因を主と考え良性家族性ミオクローヌスてんかんとの関連を示唆し,薬剤の投与あるいは中断が関与した可能性のあったのは6例であった。
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