Japanese
English
特集 睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)―その病態と臨床
閉塞型睡眠時無呼吸症候群の病態生理
Pathophysiological Manifestations in Obstructive Sleep Apnea Syndrome
岡田 保
1
,
太田 龍朗
1
,
寺島 正義
1
Tamotsu Okada
1
,
Tatsuro Ohta
1
,
Masayoshi Terashima
1
1名古屋大学医学部精神神経科,医療技術短大部
1Department of Neuropsychiatry, School of Medicine and College of Medical Technology, Nagoya University
pp.147-160
発行日 1985年2月15日
Published Date 1985/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203895
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I.はじめに
近年,睡眠時の呼吸障害に関連していくつかの臨床的問題が提起され,精神神経科,神経内科,呼吸器科,小児科のみならず,臨床神経・呼吸生理の領域においても次第にこの問題に対して関心が払われるようになってきた。これらの臨床的問題とは,ピックウィック症候群4,51),あるタイプの不眠症11,31),昼間の睡眠過剰症9,27)や乳児突然死症候群(sudden infant death syndrome)47,56)などであり,これらの病態発生の機序として睡眠時無呼吸(sleep apnea)や肺胞低換気(alveolarhypoventilation)が問題とされてきている1,34)。
また,これらの疾患や病態の研究を契機として,睡眠時の呼吸調節の機序について,新たな角度からの基礎的研究も進展しつつある38,39)。
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