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今月の特集 知っておきたい睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群の病態生理
The pathophysiology of sleep apnea syndrome
中山 秀章
1
1東京医科大学睡眠学講座
キーワード:
上気道解剖
,
上気道開大筋反応性
,
呼吸不安定性
,
覚醒しやすさ
,
個別化医療
Keyword:
上気道解剖
,
上気道開大筋反応性
,
呼吸不安定性
,
覚醒しやすさ
,
個別化医療
pp.1034-1039
発行日 2024年9月15日
Published Date 2024/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203711
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Point
●閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は,睡眠関連呼吸障害の1つで,睡眠中に上気道の閉塞,狭小化によって無呼吸,低呼吸を生じる.
●肥満や小顎などの解剖学的因子,呼吸の不安定性,上気道開大筋の反応性(UAR),覚醒のしやすさの4つの病態生理因子が関与する.
●現在は,持続陽圧呼吸療法(CPAP)が,第一選択であるが,各患者の病態生理的特性を評価し,介入することで,OSA患者の個別化医療へつながる可能性がある.
●一晩あるいは経過観察中や治療により,OSAと中枢性睡眠時無呼吸症候群には病型の移行もあることから,両者には,病態生理的にオーバーラップする要素が存在する.
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