Japanese
English
特集 睡眠呼吸障害—生活習慣病の危険因子として
糖尿病と睡眠時無呼吸症候群
Diabetes and Sleep Apnea Syndrome
勝又 一夫
1
,
太田 龍朗
2
Kazuo Katsumata
1
,
Tatsuro Ohta
2
1勝又病院
2名古屋大学医学部精神科
1Katsunnata Hospital
2Department of Psychiatry, Nagoya University School of Medicine
pp.1187-1191
発行日 1998年12月15日
Published Date 1998/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404910096
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はじめに
最近,脂肪性食品や蔗糖の摂取が増加し,運動不足が重なって肥満者が増加しつつあり,糖尿病待にインスリン非依存型糖尿病(NIDDM)の頻度が増加している.また,高齢社会の到来で高齢者糖尿病が増加しつつある.一方,睡眠時無呼吸症候群(SAS)は肥満,特に上半身肥満,男性と閉経後の女性に多く,さらに高齢者に多いことが知られている.
このように,NIDDMとSASは発症しやすいとされるグループの特質が似通っているうえ,両者とも高血圧症合併の頻度が増加している.さらに,NIDDMではインスリン抵抗性を示すことが知られているが,SASもインスリン抵抗性を示すとの報告がみられ,糖尿病とSASは密接に関連していることが考えられる.
本稿では糖尿病とSASとの関連について様々な面から検討を加えた.
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