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特集 Butyrophenone系抗精神病薬の臨床精神薬理学
Haloperidol使用の実態と問題点
A Survey on Clinical Application of Haloperidol in Japan
宮腰 孝
1
,
大熊 輝雄
1
Takashi Miyakoshi
1
,
Teruo Okuma
1
1東北大学医学部精神医学教室
1Dept. of Neuropsychiatry, School of Medicine, Tohoku University
pp.1179-1191
発行日 1980年11月15日
Published Date 1980/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203177
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I.はじめに
ブチロフェノン系抗精神病薬がフェノチアジン系抗精神病薬と並んで,今日の精神分裂病治療薬の主流をなしていることに異論はないと考えられるが,両系の薬剤の臨床薬理学的差異や,臨床効果上の特性などが良く理解されて使い分けられているかは疑問である。精神障害者に対する薬物療法に反省が加えられている時期でもあり,薬物使用の実態を把握しておくことは,薬物療法の問題点を浮きぼりにしたり,かくれた効用を拾いあげうることなどから極めて重要なことと思われる。
今回,大日本製薬の企画で,ブチロフェノン系抗精神病薬として代表的なhaloperidol(Serenace)の使用状況について,全国的な実態調査が実施されたが,その立案,解析に参画することができたので,とりまとめて報告したい。
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