Japanese
English
研究と報告
R 1625(Serenace,Haloperidol)の試用経験
Clinical trials with R 1625
堀 要
1
,
小林 晋
1
,
米倉 育男
2
Kaname Hori
1
,
Susumu Kobayashi
1
,
Ikuo Yonekura
2
1名古屋大学医学部精神医学教室
2岐阜精神病院
1Dept. of Neuropsychiat., School of Med., Nagoya Univ.
2Gifu Mental Hospital
pp.725-730
発行日 1963年9月15日
Published Date 1963/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200610
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I.はじめに
近年,Chlorpromazineを初めとするいわゆるPsychotropic drugsの進歩は,各種のHallucinogenの発見や,Phenothiazine系Neuroplegiaの開発,あるいはAmitryptyrine,ChlordiazepoxideなどのTranquilizerの導入など,瞠目に値するものがある。
しかし,これらの薬物には多かれ少なかれ錐体外路系障害,薬疹,皮膚炎,血圧低下などの不快な副作用がつきまとい,かつ,そのSpectrumが割合広いために急性のAgitationや躁状態に対しては使用に不便を感ずるものが多かつた。
最近,Butyrophenoneとして知られる新らしいNeurodislepticaとしてR 1625(SerenaceあるいはHaloperidol)が登場した。
その化学名は,4'-Fluoro-4-〔4-hydroxy-4-(4-chlorophenyl) piperidino〕butyropherloneで,化学構造式は下記のようである。
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