Japanese
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特集 創刊20周年記念 第1部
精神生理学に関する最近の諸研究
Recent Advances in Psychophysiology
中尾 弘之
1
,
田代 信維
1,2
Hiroyuki Nakao
1
,
Nobutada Tashiro
1,2
1九州大学医学部神経精神医学教室
2現所属産業医科大学精神科
1Dept. of Neuropsychiatry, Kyushu Unversity School of Medicine
pp.479-493
発行日 1979年5月15日
Published Date 1979/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202933
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I.はじめに
人間の精神現象の変化につれて変化する生体現象がある。このような生体現象のうち,生理学的方法で記録できる現象を,精神現象と関連させて研究するのが精神生理学である。精神生理学で研究されている主な生体現象は,頭皮上から記録できる脳の電気現象と,自律神経系の動きを反映している現象である。本論文では,主として最近3年間における,精神障害の精神生理学的研究の幾つかを紹介する。精神現象一般の精神生理学については,わが国では金子らの著書「精神生理学」がある。大熊の著書「睡眠の臨床」も好著である。
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