Japanese
English
研究と報告
精神神経疾患者の眼科学的異常所見と眼に関する自覚症状
Ophthalmological Abnormalities and Subjective Symptoms on Neuropsychiatric Patients
小椋 力
1
,
久田 研二
1
,
赤松 哲夫
1
,
中村 一貫
1
,
大熊 輝雄
1
,
土江 春隆
2
,
久葉 周作
2
,
瀬戸川 朝一
3
,
玉井 嗣彦
3
,
松浦 啓之
3
,
中島 敏夫
4
Chikara Ogura
1
,
Kenji Kuda
1
,
Tetsuo Akamatsu
1
,
Kazuyasu Nakamura
1
,
Teruo Okuma
1
,
Harutaka Tuchie
2
,
Shusaku Kuba
2
,
Tomoichi Setogawa
3
,
Akihiko Tamai
3
,
Hiroyuki Matsuura
3
,
Toshio Nakashima
4
1鳥取大学医学部神経精神医学教室
2安来第一病院
3鳥取大学医学部眼科学教室
4国立松江病院内科
1Dept. of Neuropsychiatry, School of Medicine, Tottori Univ.
2Yasugi Daiichi Hospital
3Dept. of Ophthalmology, School of Medicine, Tottori Univ.
4Matsue National Hospital
pp.1093-1101
発行日 1975年10月15日
Published Date 1975/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202388
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I.はじめに
精神神経疾患者は,各種の身体疾患を合併することのほか,向精神薬の副作用としての身体症状を有することも少なくない。そしてさらに,それらの身体症状に随伴する疼痛,不快感などの自覚症状の出現が十分に予想されるのに,それが自覚されなかったり,訴えられなかったりするため,身体的合併症,副作用の早期発見,早期治療,経過の観察などのさいに困難をともなうことをしばしば経験している。
著者らは,向精神薬療法中に出現する各種の副作用についての体系的な研究を行っており(大熊ら,19685);19756);小椋ら,19753);19754)),そのうち最近行った精神神経疾患者の眼科学的検査において,被験者の87.6%の高率に異常所見が認められた(大熊ら6),1975;小椋ら3),1975)。
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