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研究と報告
農村地域における最近の神経症について—長野県佐久地方から,第2報
Clinical and Statistical Study on Recent Neurotic Patients in Saku District of Nagano Prefecture (Part 2)
神岡 芳雄
1
,
堀口 佳男
1
,
高橋 滋
2
Yoshio Kamioka
1
,
Yoshio Horiguchi
1
,
Shigeru Takahashi
2
1佐久総合病院精神神経科
2群馬大学医学部精神神経科
1Dept. of Neuropsychiatry, Saku Central Hospital
2Dept. of Neuropsychiatry, Gunma Univ. School of Medicine
pp.555-561
発行日 1975年6月15日
Published Date 1975/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202323
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I.はじめに
さきに,われわれは,昭和38年4月から48年3月にわたる10年間に,佐久総合病院精神神経科を訪れた神経症患者1,055例について臨床統計的概括を行って,主として症状類型に関する考察を報告した1)。
今回は,同じ資料の調査から,神経症発症の直接的契機となった心因,すなわち結実因子である葛藤に関する概括を試みた。
ここに述べる葛藤は,井村2),中川3)らと同様なものとし,葛藤内容の分類も同じものを用いた。したがって,日常の診療における問診によって聴取または分析できるていどの,比較的表層のものであっていわゆる深層心理学的なものではない。
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