Japanese
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研究と報告
躁うつ病における尿中カテコールアミンならびに尿中17-KS排泄に関する研究
Studies on the Urinary Excretion of Catecholamines and 17-ketosteroid in Manic-Depressive Psychoses
松本 啓
1
,
松下 兼介
1
,
神崎 康至
1
,
吉田 修三
1
,
畠中 裕幸
1
,
川池 浩二
1
Kei Matsumoto
1
,
Kensuke Matsushita
1
,
Yasushi Kamizaki
1
,
Syuzo Yoshida
1
,
Hiroyuki Hatanaka
1
,
Koji Kawaike
1
1鹿児島大学医学部神経精神医学教室
1Dept. of Neuropsychiatry, Faculty of Med. Kagoshima Univ.
pp.909-916
発行日 1971年9月15日
Published Date 1971/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201804
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I.はじめに
近年,精神疾患の病態生理学的研究が,さかんに行なわれるようになり,精神と身体的変化との関連性が次第に明らかになりつつあり,躁うつ病についても,各種の病態生理学的研究がさかんに行なわれ,特にアミン,電解質代謝が重要視されている。われわれも主として躁うつ病を対象として,その自律神経,内分泌機能検査,ポリグラフ的研究および生化学的研究を行なっており,その病態生理を多角的に把握し,精神と身体的変化の関連を検討している。
本研究は,上述のごとく躁うつ病の精神生理学的研究の一端として,主として本疾患における尿中カテコールアミンならびに17-KSの排泄を検索するとともに,症状の推移と対比しながら,縦断的に観察し,あわせて,これらの尿中カテコールアミンおよび17-KSに対する向精神薬のおよぼす影響をみる目的で行なった。
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