Japanese
English
研究と報告
13誤謬テスト
Der 13-Fehlertest
小西 輝夫
1
Teruo Konishi
1
1松下病院神経科
1Aus der Nervenklinik der Matsushita Hosp.
pp.41-44
発行日 1969年1月15日
Published Date 1969/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201428
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I.はじめに
精神器質性症状群(Psycho-organiches Syndrom)の補助診断のための神経心理学的なテストとして,L. Benderの視覚運動ゲシュタルトテスト(Visual Motor Gestalt Test)や,A. L. Bentonの視覚記銘検査(Visual Retention Test)が有名であり,またKraepelin連続加算テストやBourdon抹消testなどの精神作業テストも同じ目的にもちいられていることは周知のとおりである。さらにRorschach Testでも,Z. A. Piotrowskiのいわゆるorganic signが器質性精神病(organische Psychose)の補助診断指標として注目されているが,最近の知能テストや性格テストの進歩に比べると,頭記目的のためのテストはもつと研究されてよいと思う。
とくに,最近の交通事故や労働災害や各種公害の増加は,精神器質性障害をも増加させる可能性があり,それに対する精神神経学的研究の必要性は今後ますます高まつてゆくものと思われるが,同時に,それに伴う補助診断方法の向上も期待される。
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