Japanese
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研究と報告
精神障害者のリハビリテーション(第2報)—退院後の精神障害者の家庭訪問による研究
Rehabilitation of Mental Patients (2): Home visit study of discharged mental patients
井上 正吾
1
,
吉本 昭三
1
,
田中 雅文
1
,
宇佐美 光枝
1
,
世古 貞子
1
Syogo Inouye
1
,
Syozo Yoshimoto
1
,
Masabumi Tanaka
1
,
Mitsue Usami
1
,
Teiko Seko
1
1三重県立高茶屋病院
1Mie Prefectural Takajaya Hospital
pp.864-868
発行日 1967年11月15日
Published Date 1967/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201264
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Ⅰ.緒論
さきに,井上は,入院中の患者がどのような処遇を与えられるべきかについて,精神障害者の治療体系の確立を想定して,調査を行ない,第1報として報告した。すなわち沖保健所管内の在院患者の実態を調査し,デイ・ホスピタル,外来通院などでの治療が好ましい者は在院患者の22%を占め,ホステル,ナーシング・ホーム,などの施設が好ましい者は31%であることを述べた。なお保護作業場(工場)などに適した者は6%であつた1)。ところが現実には,井上が想定した精神障害者の治療体系は確立されていない。そこで現時点での問題として,精神障害者が地域社会においてどのような位置づけにおかれ,処遇を受けているのかを明らかにする必要がある。以上の必要性から,津保健所管内における県内精神病院退院在宅患者が退院後どのような社会復帰のありかたをしているかを調査した。
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