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特集 創造と表現の病理
第63回日本精神神経学会総会シンポジウム
Ⅲ部・芸術療法
芸術療法を通じてみた創造と表現の病理
Psychopathological Expression and Creative Activity from the Viewpoint of Art Therapy
徳田 良仁
1,2
Yoshihito Tokuda
1,2
1神経研究所
2日本医大精神医学教室
1Neuropsychiatric Research Institute
2Department of Neuropsychiatry, Nippon Medical College
pp.357-363
発行日 1967年5月15日
Published Date 1967/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201197
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Ⅰ.まえおき
多くの精神病者は,その精神症状ゆえの悩み,苦しみ,不安,妄想にとらわれ,無為の時間に身をゆだねて,創造的あるいは生産的行為をまつたく忘れているかのようにみえる。
しかし,かれらのなかの少数ではあるが,ある場合には,あたかも霊感のひらめきを感じとったかのごとく,あるいは新しい創造の泉の湧きあがるかのごとく,自発的に創作活動に精力を傾注するもののあることは,すでに周知の事柄である。
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