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特集 創造と表現の病理
第63回日本精神神経学会総会シンポジウム
Ⅱ部・病跡
久保栄の病蹟学における課題
Problems in Pathographical Study of Sakae Kubo
懸田 克躬
1
,
春原 千秋
2
Katsumi Kaketa
1
,
Chiaki Haruhara
2
1順天堂大学医学部精神神経科
2中央鉄道病院神経科
1Dept. of Neuropsychiat., School of Med., Juntendo Univ.
2Dept. of Neurol. & Psychiat., Central Hospital of J. N. R.
pp.345-354
発行日 1967年5月15日
Published Date 1967/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201196
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Ⅰ.作家の型と病蹟学
病蹟学または病誌学が,芸文の世界の人々の創造的な活動と,異常なその作家または芸術家の心性との相互関係を明らかにするものであるとすれば,この領域における学問的な業績の成立の可能性は,一にかかってその作者の精神生活の異常な心性と,その創作にかかる作品についての十分な知識と領解とを前提とすることはいうまでもない。
この意味においては,この種の学問的な探究にとつては,その作家ごとに,その領域における研究の対象として適するかあるいは適しないかが,いろいろな点で問題となってくるであろう。
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