Japanese
English
研究と報告
新催眠剤methyl-2 orthotolyl-3 quinazolone-4による臨床脳波賦活法
Methyl-2 orthotolyl-3 quinazolone-4 Activation for Clinical Sleep EEG
清水 隆麿
1
T. Shimizu
1
1弘前大学医学部精神科
1Dept. of Neuro-psychiat., Hirosaki Univ., School of Med.
pp.483-487
発行日 1962年7月15日
Published Date 1962/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200459
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.緒論
臨床脳波において,閉眼・安静の状態のもとで記録された脳波に異常が認められないときでも,被検者になんらかの刺激を与えると,異常脳波が誘発されたり,あるいはすでに認められていた異常脳波がより判然とする場合がある。かような方法で,異常脳波の発見および診断を容易にすることは,脳波賦活検査法として現在では臨床脳波の必須手技となつている。その賦活の方法や種類は種々なものが行なわれ,そのおのおのの特色や脳波像への影響についても研究されてきた。
従来行なわれてきた賦活法を概観すると,閃光刺激・音響刺激・電気刺激などの物理的刺激や,過呼吸・睡眠などの生理的刺激,Cardiazol・Diphenhydranine・Megimide・自律神経遮断剤などの薬物による化学的刺激などを単独で行なう法,さらにこれらを組合せて行なう方法などがある。これら種々の賦活法のうち,過呼吸・閃光刺激・睡眠・Cardiazol・Megimide・閃光-Cardizol・閃光-Megimideなどが一般に行なわれている。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.